動物コミュニケーションの研究で世界から注目を集める、東京大学・准教授の鈴木俊貴(すずき としたか)さん。
特にシジュウカラの鳴き声の「文法構造」を解明した研究は、「鳥にも言語がある」と大きな反響を呼びました。
そんな鈴木俊貴さんの才能を伸ばしたのが、実はご両親による子育て環境だったと言われています。
「自然豊かな場所で育てたい」
「子供の興味を尊重」
両親が大切にしていたそんな思いが、鈴木さんの研究の原点だったようです。
この記事では、
鈴木俊貴さんのプロフィールと経歴や両親はどんな人なのか、動物言語学者を育んだ父親・基晴さんと母親・幸代さんのエピソードもたっぷりご紹介していきます!
鈴木俊貴(すずきとしたか)のプロフィール!年齢や学歴や経歴は?

- 名前:鈴木 俊貴(すずき としたか)
- 生年月日:1983年10月
- 年齢:42歳(2025年12月時点)
- 出身地:東京都練馬区
- 専門分野:動物言語学、動物行動学
鈴木俊貴の学歴
- 2002年3月:桐朋高等学校 卒業
- 2006年3月:東邦大学 理学部 生物学科 卒業
- 2008年3月:東邦大学大学院理学研究科博士前期課程修了
- 2012年3月:立教大学大学院理学研究科博士後期課程修了
2006年3月に東邦大学を卒業した鈴木俊貴さんは、そのまま同大学院へ進学し、本格的にシジュウカラの研究に取り組み始めました。
鈴木俊貴の経歴
- 2012年4月:立教大学 特別研究員
- 2016年4月:京都大学 生態学研究センター 研究員
- 2018年9月:東京大学大学院 総合文化研究科 助教
- 2023年4月:東京大学 先端科学技術研究センター・准教授
専門:動物言語学、動物コミュニケーション
鈴木俊貴さんはシジュウカラの生態を詳しく調べるため、年間の約10ヶ月を長野県・浅間山の麓で過ごしフィールドワークに没頭しているそうです。
研究を進める中で、シジュウカラには 200種類以上の鳴き声パターンが存在すること、さらに鳴き声を“単語”のように組み合わせて意味を作り出していることを解明。
この画期的な発見は大きな話題となりました。
その研究成果をまとめた論文は、科学誌『Nature Communications』に掲載され、なんとその週のベスト論文にも選出。
この功績により、鈴木俊貴さんは一気に世界中の研究者から注目を浴びることになりました。
鈴木さんのこうした画期的な研究が発表されて以降、世界中の動物言語学者が本格的に各動物のコミュニケーションを調べ始めたのは、実はここ1〜2年の動き。
つまり、鈴木俊貴さんの研究は“動物のことば”の解明における世界的潮流をつくったともいえるのです。
そんな鈴木俊貴さんの「動物への興味」を育てたのが、まさにご両親でした。

鈴木俊貴の両親はどんな人?父親の基晴は家族で田舎に引っ越し!

鈴木俊貴さんの父親のプロフィールはこちらです。
- 父親:鈴木基晴(もとはる)
- 年齢:73歳(2025年時点)
- 性格:誠実で温かい性格
家族で田舎に引っ越し
鈴木俊貴さんは、2歳のころから動物に興味を持ち始め、アリを指で捕まえようとして、毎日飽きずに中腰のまま追いかけていたそうです。
鈴木が成長するにつれ、外で捕まえてきた生き物を持ち帰っては飼い始めるので、家の中は常にプラケースや水槽でいっぱいだった。
引用元 https://dot.asahi.com/articles/-/258829?page=2
鈴木さんは幼少期、東京都練馬区の自宅が幹線道路の近くにあったことから喘息気味になってしまいました。そこで、
という父・基晴さんの想いから、家族は茨城県古河市へと移り住むことになりました。
都会よりも空気が良く、緑の多い古河市は、鳥や昆虫も多い場所。
のちの「動物好きの少年」を育てるのにぴったりの環境でした。
この決断が、鈴木さんの動物・野鳥への関心を強く育てたと考えられています。
東京までの通勤は2時間半!
引越し後の基晴さんは、古河から東京の勤務先まで2時間半かけて通勤していたといいます。
自身の通勤の負担よりも、
という気持ちを優先した、まさに愛情深い選択でした。
鈴木俊貴の両親はどんな人?母親の幸代もシジュウカラを大切にする!

鈴木俊貴さんの母親のプロフィールはこちらです。
- 母親:鈴木幸代(さちよ)
- 年齢:70歳(2025年時点)
- 性格:子どもの興味を尊重し温かく見守る
子供の興味を尊重
母親の幸代さんは、幼い頃から「動物が好き」な鈴木俊貴さんの興味を、いつも全力で応援してきました。
鈴木先生のご実家でご両親がシジュウカラを過保護にしている様子がおかしくて。隣の家に、毛虫をヒナの餌にしているので木を切らないでと頼むのが最高です。
引用元 https://note.com/a_sakamoto/n/n900af81bca66
「息子が興味を持っているものを大事にしてあげたい」
そんな、母親の優しい気持ちが伝わってきますね!
子供に干渉しすぎない
鈴木俊貴さんは桐朋中学校に進学し、選んだ部活はもちろん生物部。
その学校の生物部は、先輩や教師の干渉がほとんどなく、自由度の高い部活だったそうです。
そのため、昆虫採集や魚捕りのために泊まりがけで出かけることもしばしば。
行き先も日程も活動内容も、すべて自分たち中学生だけで決め、山や川へ探検に出かけていました。
そんな大胆な活動にもかかわらず、「親に心配された記憶はない」と鈴木さん。
「大丈夫だと思ってましたし、万一何かあったらそれはそれで仕方ないと考えていました」(幸代)
引用元 https://dot.asahi.com/articles/-/258829?page=3
そんな肝が据わった幸代さんのもとで、鈴木さんはのびのびと自分の好きなことに没頭できました。
自分たちで考え主体的に行動する環境で中高時代を過ごした影響もあってか、
生物部の部員 10名のうち、4名が研究者となったそうです!
まとめ|鈴木俊貴の両親はどんな人?動物言語学者を育んだ父親は基晴で母親は幸代!
鈴木俊貴さんが世界的に注目される研究者へと成長した背景には、両親がつくった「自然の中でのびのび育つ環境」がありました。
- 自然豊かな場所へ引越し
- 子どもの興味を尊重する姿勢
- 好奇心を育てるサポート
こうしたご両親の愛情ある子育てが、現在の研究活動の礎になった可能性が高いといえます。
これからも、鳥の言語研究という独自の分野で、私たちの世界の見方を広げてくれることでしょう。
それではまたお会いしましょう!


コメント